home>インタビュー 平田克裕さん<その2>

頼む側の苦労

平田 まとめるのが大変なんです。
玉城 まとめると仰ると?
平田 受け入れてくれる家庭を・・・ですね。たとえば生徒が320人だったら、大体60件から80件くらいですね。受け入れる家庭をまとめていかなければならないわけですね。それとまた、よその子どもさんを預かるわけですから事故があってはならないし、ある程度、受け入れる家庭の様子も見ながらやっていくと・・・。その辺のこともあるし、結構、気を使いながらやっています。
 それとこれは成功しなかったんですが、東村の商工会長の宮城さんと、体験希望の生徒の数が多い場合には恩納村と東村で両村でやろうと話しを進めたことがあったんです。実現はしなかったんですが、そういう形で近くの市町村と連携してやると、分担すると無理なくできると思います。
漁協の皆さんとの繋がり
玉城 恩納村漁協の皆さんともうまく連携しているなぁ、と感心したんですが。
平田 それもさっきの観光の話とつながるんですが、商工会がこの体験事業を始める前から漁協のみなさんはホテルと連携してやっているんですよ。観光漁業ということで、夏場、ホテルに船をチャーターしていって、お客さんを乗せて「うみんちゅ体験」とか、そういうことをやっていたんです。観光に対する素地はもう出来上がっていたんですね。それにこちらが乗っかったということですね。
 それとね、リーダーが必ずいるんですよ。「船釣り体験」なら銘苅さんという方が今やっています。また、ハーリー競争なら金城さんというリーダーがいるわけ。
 この人がいたら絶対ですから。そういう人たちをしっかりつかんでですね。後は、まとめるのは、この方々がやりますので・・・。それぞれの部門にリーダーがいたということが大きいですね。
玉城 それぞれの分野のキーマンということですか。
平田 そうそう。
今後の課題人材の育成と新メニュー
玉城 今後の課題についてどのように考えていますか?
平田 そうですね。まずは人材の育成ですね。
玉城 人材の育成。
平田 どういう人材になるかという話になると思うんですが。今は地域にいる人材、例えば、三線がひけるおじさん、さとうきびなど、農業に詳しいおじさんとかですね。あるいは踊りがうまい、料理が得意なおばちゃんたちを集めて、できそうな人たちにお願いしてやっているわけです。でも今後は、学習的な要素も少し入れていかなければならないんじゃないかと考えています。例えば、沖縄の基本的な文化とか歴史とか、ですね。三線教える人は、ただ三線を教えるのではなくて、三線の歴史とかですね、三線と生活との関わりとかですね。料理にしても、ただチャンプルー料理を教えるのではなくて、沖縄の食事全般ですね。長寿に絡んだもの、この辺は、ある程度マニュアル化してですね、基本的な部分を押さえると。それから、それぞれ専門に入っていくということをしないといけないんじゃないかな、と思っています。今は指導者に任せきりにしているんですね。一任しているんですが、そこから「恩納村の体験とはこういうものだよ」というベースを作っていかなくてはならない。これは、スタッフ、協力してくださる方々の勉強ですよね。
玉城 はい。
平田 新しいコースの作成、例えばエコ関係ですね。恩納村も可能性はありますので、その辺の人材を育成して新しいメニューを作っていくということです。
玉城 ええ。
今後の課題採算がとれるように
平田 それと、採算が取れるように、ということですね。これは役場からも言われていることですが、もともとは地域活性化、地域にお金が落ちればいいという考え方だったんです。しかし、臨時職員も3名いますので、その分の給料も稼いでいかないと。そういうことで、ちょっと収益性のあがるような事業にしていこうか、というのが今の課題ですね。補助金にたよるのではなく、自立できるように、ということですね。
  平成19年スタートで「ふれあい体験学習センター(仮称)」も出来ますし。
玉城 どのくらいの受け入れのできる建物ですか?
平田 今のセンターの倍の広さですからね。一度に400名くらいはいるんじゃないかな?
玉城 となるとますます、この事業を継続させて、さらに発展させなければ・・・。
平田 そう、その責任があるわけです。それだけに自立しなければならない。
玉城 先ほど、2週間前に国頭村から視察に来たということでしたが、そういう風に、体験滞在交流の先進地としてあちこちから視察に来ますか?
平田 結構ありますね。国頭村、渡嘉敷、広域圏からもありました。
<つづく>
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