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home>ゆいレール特集第2弾 第1週
わんからや〜新聞
編集おきちねっと
8月23日(土)

8月10日、沖縄に鉄道が戻ってきました。「沖縄にも鉄道を!」と訴え続けてきたふたり、ゆたかはじめさんと高江洲義公さんにわんからや〜新聞、特派員・地域づくりコーディネーターがインタビューをしました。このインタビューは8月5日県庁14階喫茶ルームにて行われ、開通前のゆいレールが走るのを眼下に眺めながらのインタビューは1時間にわたり、鉄道だけでなく、街づくりにまで話題がひろがり、開通への期待でいっぱいの二人は終始笑顔で、待ちわびた思いを語りました。このインタビューは「ゆいレールの開通に思いをよせて」と題し、6週にわたりシリーズでお届けします。

ゆたかはじめさんと高江洲義公さん▲ゆたかはじめさん(左)と高江洲義公さん

ゆたかはじめ : エッセイスト
1928年東京生まれ 
東大法学部卒業し判事になる。
1993年東京高裁長官を定年退官、沖縄に移住。沖縄キリスト教短大教授、 沖縄県行政オンブズマンを勤めた。現在は執筆、テレビ出演のほか、那覇市NPO基金運営委員など各種委員を勤める。
著書に「自分を輝かせてみませんか」「沖縄に電車が走る日」など。
私鉄・路面電車を含む全国の鉄道を完乗している。

高江洲義公 : 沖縄路面電車友の会 代表
1961年沖縄県沖縄市安慶田生まれ
生家:安慶田タイヤー(パンク修理業)
沖縄市島マス記念塾4期生、沖縄路面電車友の会代表、那覇市ゆんたく広場理事、那覇市国際通りトランジットマイル実行委員会幹事、NPOストリートフェスタ実行委員、 沖縄県地域づくりネットワーク評議委員・アドバイザー

Tama:玉城美智子
Hajime:ゆたかはじめ
Yoshimi:高江洲義公
Tama 8月10日にいよいよ「ゆいレール」が那覇の街を走ります。そのことについて お話ください。
Yoshimi なんか嬉しいです。「ゆいレール」が走る前までは、みんな利用するのかなーという 思いがありましたが、みんな関心が高いようで、また、テレビやラジオ、新聞などのマスコミでも 取り上げていますし、それを聞くと「どんどん便を増やさなくてはならなくなるのではないか」 なんて、夢のようなことを思っています。たくさんの人が利用するだろうと希望がいっぱいです。
Tama はじめ先生、如何です?
Hajime 期待していたよりも遥かに面白い乗り物ができますね。私も先行きを心配していたんですけど、 かなりいけるんじゃないかと感じがしています。この車社会の中に割り込んでくる新しい交通体系。 沖縄のみなさんがレールというものにご縁がなく、60年近く過ごしてきた。 そこに素晴らしい新鮮な良いものが生まれて嬉しく思っています。
Tama 今、先生が仰った、期待していたよりも面白いこととは、どんなことですか?
Hajime 私は鉄道好きで、日本中の鉄道は全部乗っています。新しい鉄道ができると、その度に乗りに いくんですが、このごろの新しい線というのはちっとも面白くないんですよ。昔の鉄道はそれぞれ味、風土に根ざした潤いをもっていたんです。それが、今の新しい鉄道というのは人を運ぶだけの道具なんです。 新幹線を始めとして、通勤電車、地下鉄、モノレール、みんな如何にしてお客さんを速く運ぶかということしか考えていない。ですから、乗りにいっても楽しくないんです。ところが、今度の「ゆいレール」は久々のヒットです。
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Tama どんなところが?
Hajime 面白い!楽しい!
Tama 具体的にお話ください。(笑)
対談の様子
Hajime 具体的にいうとねー。遊園地の乗り物のようだと言いましょうか。那覇という街自体がテーマパークのような面白さ(いろんな要素)を持った街でしょ。「ゆいレール」はただ人を運ぶのではなく、那覇という街をクネクネ曲がりながら 走っている。途中の景色を見て御覧なさいよ。ずーっと変化していきますよ。とにかく、海は見えるは、飛行機は飛ぶは、 漫湖に野鳥は飛ぶは、国際通りは見下ろせるは、末吉公園の森から、琉球王朝の宮殿に向かって昇って行く。ディズニーランドそっくりじゃない!? 駅にはシーサーがいて迎えてくれる。車内の各駅では沖縄の音楽が流れてくる。 乗っているだけで、今のスローライフの世の中にスローコースターで遊園地を回るような楽しさ。
これは、最近できた鉄道や他のモノレールにはない面白さです。
Tama これは、県内外に大きくアピールしていかなければなりませんね。
Hajime 観光客はもちろんのこと、こどもさんも夢を託して乗ります。お年寄りのためにバリアフリーを 完備しています。初めは恐いかも知れないけれど、そのうちに乗ってくれる。 問題は、ハンドルを握っている元気の良い方々が「ゆいレール」に乗ってくれるかどうか。「あんなもの、誰が乗るのかね?」と冷ややかな目で見ていましたけど、乗って御覧なさい。 意外といいですよ。(笑)
Tama そうですね。(笑)
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Hajime   渋滞の道路を見下ろしながら、時間通りにスイスイ走る快感は、うちなーんちゅ(沖縄の人)が これまでに味わったことのない快感なんですよ。これ、いっぺん味を占 めると「モノレールも案外いいんだな」と思ってくれるのではないか。モノレールは車の便利性に打ち勝てるものを もっているのではないかと思っています。
Tama   「ゆいレール」の話に、お二人ともニコニコしてらっしゃいますね。 県庁から見えるゆいレール
Yoshimi 今ね、ここから「ゆいレール」が走っているのが見えたんですよ。
Tama ああ、そうなんですか。(笑) ところで、高江洲さんは「ゆいレール」に実際に試乗なさいましたね。乗りごこちは如何でしたか?
Yoshimi 良かったです!対面式のシートになっていて、全面を見えるような構造にしていますよね。対面式のシートで、お互い顔を見合わせながら、ちょっとした気配りを感じながら乗るってことが 大切だなと思いました。「ゆいレール」の中はひとつの公共の場なんです。他人と自分の距離感とか、 他人への心配りとか、茶髪のおにいちゃんがお年寄りの荷物をもってあげたり、小さいこどもを よそのおばあちゃんがあやしたり、そんな光景が電車の中で見えるんですよ。沖縄でもやっと、パブリックスペースの なかで、そんなふれあいが生まれるんだろうなと思いました。観光客だったり、ビジネスマンだったり、こどもだったり、いろんな人たちがひとつの空間にいるということは、すごく大切なことです。 モノレールはパブリックスペースとして、みんながお互いの気持ちをつなげることができる。 「ゆいレール」は街と街をつなげながら、人と人とをつなげられると思いました。期待しています。
  <次号へつづく>
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